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Ring+Ring
望ちゃんはいつも僕を魅了する。 「のう、普賢」 僕を呼ぶその声も。 「起きているのか?」 心配そうに僕を覗きこむその瞳も。 「くすくす・・・っ」 小さく笑うその顔も。 「普賢・・・大好きじゃ」 そして、僕に甘えるその姿も。
「僕も大好きだよ、望ちゃん」 あ、一気に望ちゃんの顔が赤くなった。 可愛いなぁ。 「お・・・っ起きているならっ・・・返事ぐらい・・・っ」 可愛い望ちゃんを抱きしめちゃおうゥ 「もしかして、起こしてしまったのか?」 綺麗な赤い髪をゆっくりと撫ぜた。何時見ても、さらさらで綺麗な髪。 「望ちゃんの甘い囁きで起きちゃったよ」 本当は、ずっと前から起きていたんだけどね。 望ちゃんの寝顔を見ながら。 「・・・だぁほ」 望ちゃんは、僕の胸に顔をうずめている。 僕は、細い体を少し離すと望ちゃんの頬に触れた。白くて、ぷにぷにしている肌。 自然に顔がほころんでくる。 「何ニヤニヤしておる。気持ち悪いヤツだのう」 と言いながらも、望ちゃんは微笑んでくれる。 大好きだよ、望ちゃん。 「のう、普賢?」 「え?何?」 一瞬、何が起こったのか分からなかった。 「・・・ん」 望ちゃんからのキス。 それも初めての!! そして・・・そして、長い深いキス。 甘さを含んでいて、少し不器用で。
「・・・普賢ずっと、ずぅ――っと一緒に居てくれるか?」 望ちゃんは眼を伏せながら言う。 「いまさら何言っているの?僕達、出会ったその日からずっと一緒じゃない」 何か心配させるような事をしたのかなぁ。 「ただ・・・な、おぬしが何処かへ行ってしまうような・・・気がして」 「大丈夫だよ。僕は何処にも行かない。ずっと望ちゃんのそばに居るよ」 ちゅっと音を立てて、軽くキスをした。 「・・・うん」 再び無言になった。
そうだ。本当は、君と出会ったあの日にあげようと思っていたけれど。 「望ちゃん。ちょっと来て」 望ちゃんを抱き上げると、机の上に座らせた。 「左手出してくれる?」 素直に小さな手を出してきた。 僕は、そっと薬指に通した。 「指輪?」 「そう。綺麗でしょ?ほら、僕とおそろいゥ」 もうひとつ取り出すと、薬指にはめてみせた。 望ちゃんはしばらく光に翳したり、触って見たりしていたけどぱぁぁっと明るく笑った。 「ありがとう普賢ゥ嬉しいっ」 ぎゅっと抱きしめてきた。 やっぱり可愛いゥ 僕の大切な大切な望ちゃん。 「これでずっと一緒だ!!普賢はわしのものになるよな?」 これが無くても、ずっと望ちゃんと一緒にいるのに。 「いままでもこれからも、僕はずっと望ちゃんのものだよ。つまり、望ちゃんは僕のものだよね?」 そっと左手に光る指輪を重ね合わせた。
それはある夏の日の朝。 ひとはこれを幸せというのだろうね。
Fin DEAR 雛谷色葉さま 191hitおめでとうございます。この物語は雛谷色葉さまに差し上げますv FROM
綾琉楓乃 |