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「哀ちゃんっ! オレ、マゾになるから!」 ドタバタと―――実際には足音はおろか気配さえなかったのだけど―――研究室に駆け込んできた世紀の大怪盗は、開口一番にそう言った。 突拍子のない発言はいつものことだが、今日はまた随分と発想が飛んでいる。まあそうは言っても、この男が突拍子もないことを言い出すの原因はひとつだけで――― 「工藤くんは別にサドじゃないと思うわよ?」 椅子ごと振り返り、溜息とともにそう聞けば、拳を握りしめた快斗は大きく首を振った。 「だって、すぐ蹴るし叩くし殴るしっ!」 そして大声で、本人が聞いたら蹴って叩かれて殴られそうな主張をする。哀は、だからってイコールサドにはならないでしょう、とまたそれに溜息をついた。でも、と更に何かを続けようとした快斗を遮って次の言葉を告げる。 「彼の場合、それが愛情表現なんじゃないかしら。」 まあ、愛情表現と言うより照れ隠しとでも言った方が正しいのかも知れないが。それを聞いた快斗が、待ってました、とばかりに言葉を返してくる。 「でしょ?! あれが新一の愛情表現だって言うなら、オレはあれを嬉しく思いたいんだ!」 なんだか雲行きの妖しくなってきた会話に、思わず哀は返事をためらう。だが、何やら目を輝かせている快斗は返事がないことなんて気にならないようで。 「だから、オレはマゾになるから!」 部屋に駆け込んできたときよりも大きな声でそう誓った快斗に、哀は目眩を感じて頭を抱えた。 |
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………寒。てゆか、マゾってなろうと思ってなれるものなのだろうか…。 雛谷色葉(20021105) コンテンツ解体(いつの話だ?)につき、加筆修正のち再アップしました。こんな攻めキャラはいやだ!(鉄拳風) 雛谷色葉(20040315) |