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夏休みも半ばに入った頃、かねてより話していた計画を実行に移した。計画と言っても、翼の両親が旅行に言ったのを機会に、一週間ほど翼の家へ泊まりに行っただけなのだけど。 日用品は必要ないとは言え、六泊七日となると結構な荷物になる。そんなワケで、行きは功に車で送ってもらったのだが。 車から荷物を降ろしている最中、手伝いに降りて来た翼と功の間で、 「エンゲージリングすっ飛ばしてウェディングリングなんて、なかなかやるね?」 惚気られて大変だったよ、と功に笑い掛けられる。将には聞こえないように顰められた声で言われた内容に、驚きつつも頬が緩む。 「…知ってるん、ですか?」 「ハッキリ聞いた訳じゃないけどね。」 見ていれば分かるよ。軽く肩を竦めながら続けられた台詞に、それもそうかと苦笑する。将は、良くも悪くも嘘の付けない人間だから。肉親と言えば、尚更だろう。 「…ところで、あんまり無茶させないでくれるかな?」 「はい。河川敷とかには、ぼくもついて行きますから。」 そう答えると、一瞬の間の後に功が悪戯っぽい笑みを浮かべた。そして、顰めていた声を更に顰める。 「そうじゃなくて…ハネムーン、だろ?」 そうして囁かれたとんでもない発言に、翼は二・三秒間意識を飛ばした。 …なんてやり取りがあったことを、当然ながら将は知らない。 |
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『wedding ring』と『losing ring』の間辺りのオハナシ。功兄の勝利(?)。 雛谷(20020822) 頼まれてもいないのに勢いだけで書いたオマケでした(寒)。 雛谷(20020905、企画部屋より移動) |