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「Trick or Treat?」 学校終了後、待ち合わせの時間より少し遅れて将の家に訪れたた自分へ、ドアを開けた将が開口一番にそう言った。 「………は?」 悪い、とか、遅れた、とか、頭の中に用意していた台詞が全て飛んで、真っ白な頭からでてきたのはそんな言葉。翼からのそんな反応が嬉しかったのか、悪戯っぽい笑みを浮かべながら、将はもう一度繰り返した。 「Trick or treat?」 それで、やっと将の言いたいことを理解する。今日は10月末日―――ハロウィンだ。そう言えば、今日の英語の授業で、外国人の講師からお菓子を貰ったな、と思う。 制服のままの翼は、スラックスのポケットからお菓子―――確か目玉の包装がしてあるチョコレートだった―――を取り出そうとする。けれど、ふと悪戯を思いついて…何も取り出さずにポケットから手を出した。 「…翼さん?」 訝しげな将の声に顔を上げると、何かに感づいた将が後ずさる。それを追いかけて玄関の中に入り、リビングに逃げようと後ろを向いた将を捕まえた。 逃げられないように、後ろから抱き込む。 「ちょっ、翼さん?!」 「お菓子持ってないんだよね。」 玄関にいる翼より一段上にいる将は、翼より身長が高くなっている。そんな将を引き寄せれば、不安定な格好になるのは当然で。そんな格好では、抵抗も大した効果はなかった。 「だからって何で…、」 「いたずらするんだろ?」 「ぼくがっ、するんですよ?!」 将の必至の抵抗も虚しく、翼に丸め込まれてしまった将が、来年こそは…と胸に誓ったとか誓わないとか。 |
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我ながら意味不明なんですが…やはり、もう一捻りあったのを削ったのが原因でしょうか…。 雛谷(20021105) |