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カレンダーを付け替えて初めての日、元旦。
人のごった返すとあるお寺に、翼と将は初詣に来ていた。 「ふわー、すごい人ですね・・・。」 元旦に初詣に来れば混んでいて当たり前なのだが、背の低い二人は大人が多い場所は息苦しい上、前を見ることすらもままならない。 あと少し進めば境内の前の広場に着くので、この人混みともお別れ出来るのだが。 自分のいつもの歩調より1/3位の早さで進む今は、その後ちょっとがとてつもなく長いだろうことが安易に想像できる。 元々あまり人混みの好きではない翼は、この現状に眩暈すら覚えた。 「はぐれない様に気を付けろよ。」 軽く溜息をついて、この人混みでもあまり堪えていない将の手を掴み直すと、 「はい。」 嬉しそうに微笑んで翼より少し小さい手が軽く掴み返してくる。 その笑顔をからふと目を上げると、人混みの切れ目から恒例の物が目に入った。 「おみくじ。」 「は?」 脈絡のない翼の言葉に将が何処かに飛んだ声を出すが、そんな事はお構いなしに、翼は将の手を引っ張って一気に人混みを抜けた。 「つ、翼さん?!」 「おみくじ、引かない?」 く、と親指で目の前の古ぼけた建物を指すと、差された方向を見たまま将の動きが止まる。 「・・・何?おみくじ見るの初めてな訳?」 「えっ、いえ違くって・・・っ」 翼の声で我に返ったらしく、将が慌てて否定をする。 「違くて?」 「・・・あ、あの翼さんがそーゆーのやるとは思わなくて・・・お、驚いただけです・・・。」 今度は翼が将の方を見たまま固まった。 「あ、あの、御免なさい。」 はぁー、と翼が深く息を吐く。 「お前・・・ぼくをどーゆー人間だと思ってるんだよ?」 「っご、御免・・・なさい。」 将が繋いだ手に軽く力を込めて俯いた。 それを見て翼がもう一度溜息をつく。 「ばーか。」 将と繋いでいない方の手で将の頬を引っ張って上を向かせる。 「つ、翼、」 引っ張っている頬はそのままで軽くキス。 唇が離れて2、3秒たってから、将の顔が赤く染まった。 「・・・翼さん!何っ考えてるんですか、こんな所で!」 「ぼくはおみくじも引かない様な人間だからね。常識なんかないんだよ。」 「翼さんっ!」 「で、引くの引かないの?」 近づけていた顔を離して、もう一度親指で古ぼけた建物を指す。 「・・・引きます。」 先ほどの人混みが嘘のように空いていたおみくじは、2分も待たないうちに順番がきた。 備え付けの木箱にお金を入れた後、両手が回らないほど大きい六角形の木の筒を根性で降る。 から。 木箱の重さに合わない様な軽い音で一本の棒が出てくきた。 その棒には番号が書いてあって、将の棒には三十六と書いてある。 その番号の引き出しから御神籤をもらうのだ。 「将、どうだった?」 少し離れた列に並んでいた翼が駆け寄って来る。 「あ、これからおみくじ取りに行きます。」 三十六番の引き出しからおみくじを取ると。 「・・・大凶・・・。」 それを見て翼が笑い出した。 「酷いですよ翼さん!翼さんはどうだったんですか?!」 笑いながら翼が自分のおみくじを差し出す。 「・・・っ大吉・・・」 将の反応に、翼が更に笑う。 「もー、翼さんっ!!」 「悪かったって。大丈夫だよ、凶より大凶の方が良いって言うし。」 「・・・そうなんですか?」 翼の言葉に、将が首を傾げる。 「もうそれ以上は落ちないから。」 「・・・フォローになって無いじゃないですか。」 翼はやっと笑うのを止めて、将の手を持って歩き始める。 「冗談だって。大丈夫だよ。」 「・・・何でですか?」 翼の一歩後ろを歩きながら将が聞く。 一瞬歩くのを止めて、翼が将の方を振り返る。 「大吉と一緒にいるんだから、小吉ぐらいにはなれるだろ。」 「・・・はい!」
・・・作成時間1時間30分ってあんた。
もう途中から訳わからん様になってますねー・・・ カレンダー付け替えるのは普通12月30日ですよね(苦笑) 最後まで読んでくださって有り難う御座いました。 雛谷。 |